断食月(ラマダン)がスタートしました!
17 Apr 2021こんにちは!
インドネシアの約87%を占めるのがイスラム教の方々(ムスリム)です。そんなムスリムのひとつの義務として断食があります。インドネシア語で”プアサ”と言います。そんな断食期間(ラマダン)が、4月13日(火)からスタートしました!!
日本では馴染みが薄い習慣ですが、ムスリムを知り、そしてインドネシア人を知っていただく上でも、ぜひその一部でも知っていただければ幸いです。そうすることで、お互いの文化や慣習を相互に理解しあい、新たな強いチームが生まれると考えております。
ラマダン期間
ラマダンの期間はヒジュラ暦(イスラム暦)における9月であり、毎年少しずつ変わります。毎年少しずつ早まっていくイメージです。2021年は4月13日から5月11日までが断食期間となります。2022年は数日早い4月上旬から約1ヶ月間です。
ラマダン中の生活
断食といっても、日の出から日の入りまで食事をしない(水分もとらない)という決まりです。つまり日の出前に食事をし、日の入り後にまた食事をするため、1ヶ月全く何も口にしないというわけではございません。
断食だけではなく、あらゆる欲を抑えましょう、というのが基本の考え方です。また怒ったりするようなことも抑えるべき事項であり、感情を平穏に保つことに集中する期間です。
インドネシア国内においては、ムスリムに配慮をして、レストランなどでは外から食事の風景が見えないようにカーテンで覆われるようになります。マクドナルドのようなところでも外から中が見えないように、この期間だけカーテンで閉じられており配慮がなされています。
仕事への影響
食事や水分をとらないため、集中力が落ちる期間とも一般的に言われています。ただし私自身の経験上では、小さいころから断食に慣れているインドネシアの方々にとってはあまり大きな変化が見受けられないと感じております。日が昇っている間だけですので、慣れてしまえば意外にも、とても辛いものというわけでもなさそうです。主観ですが…。
ラマダン期間後
1ヶ月のラマダン期間が明けた後は、断食明け大祭(レバラン)という休暇に入ります。おおよそ数日から1週間程度の長期休暇に入りますので、その期間で田舎へ帰省し家族と過ごす、日本の正月のような休みの期間となります。
インドネシア国外で働くムスリムにとっては、レバラン期間が祝日になるとは限りませんので、母国へ一時帰国できるとは限りませんし、そのことについて理解を持っていますが、習慣としては家族と触れ合う大切な期間として捉えられております。
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今回はインドネシアの、特にイスラム教の特別な期間についてご紹介をさせていただきました。
馴染みの薄い習慣ではありますが、そのための理解は必要です。ただイスラム教であるために発揮できる強みも多くあります。より詳細にインドネシア人、そしてムスリムの特徴にご興味がある介護施設様や登録支援機関様は、お気軽にご連絡いただければ幸いです!!